2019-10-22

宇都宮餃子食べ歩き旅の経済学　行くなら青春１８きっぷ

　今夏も栃木県宇都宮市に餃子食べ歩きの旅にでかけてきた。
　私が住む山梨県からは「宇都宮市は遠い」と感じている。東京や横浜と比べると、それより遠いところにあるのが宇都宮市だ。
　甲府駅から電車で行くとすると、JORDANの「乗換案内」で調べたところ、甲府駅～東京駅までの路線距離は１３４．１ｋｍある。同じく甲府駅～横浜駅は、八王子駅から横浜線利用で１３１．１ｋｍだ。
　これに対して、甲府駅～宇都宮駅までは２１３．８ｋｍ。八王子駅から大宮駅行き「むさしの号」を利用し、大宮駅から宇都宮線快速ラビット号を利用する最短経路の場合がこの距離である。東京や横浜と比較すると、さらに８０ｋｍほど遠いのが宇都宮市なのである。
　距離が遠くなれば、電車で行く場合の料金も高くなる。
　甲府駅から横浜駅までが片道２，３１０円であるのに対し、甲府駅から宇都宮駅までは３，７４０円だ。往復だと、横浜で４，６２０円、宇都宮で７，４８０円がかかる。（すべて１０月１日の消費税１０％になったからの金額。このあとの記述も）

　鉄道ではなく高速道路を利用するとどうだろうか。
　中央自動車道の甲府南ＩＣから乗車して、圏央道、東北自動車道と進み宇都宮ＩＣで降りる。距離は２１６．１ｋｍあり、料金はＥＴＣ料金で５，０１０円である。往復で１０，０２０円。実際はこれにさらにガソリン代がかかる。

　宇都宮餃子は高級料理ではない。ふだんの食事や間食として楽しめる価格で提供されているのがうれしい。おおよそ１皿２００円～３００円ていどである。
　この餃子を食べ歩きに行くのに、甲府～宇都宮往復で電車だけでも７，４８０円がかかるとなると、考え込んでしまう。
　１０万円の楽しみのために７，４８０円の経費がかかるのなら何とか納得もできるが、餃子を１０皿食べるとしても２０００円から３０００円代で済むのに７，４８０円の交通費では悲しくなる。
　そこで、宇都宮餃子食べ歩きの旅には、青春１８きっぷがもっともよいというのが結論だ。消費税が１０％になって値上がりしたとはいえ、１２，０５０円である。１日２，４１０円である。これなら甲府駅～宇都宮駅まで２，４１０円で往復できる。普通列車しか乗れないが、安さには代えられない。
　７，４８０円との差額は５，０７０円。その差額分、餃子を食べまくろう！

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2019-10-20

広田駅から會津藩校日新館に行くにはGoogle Mapを信じてはだめだ

　２０１９年１０月５日。翌日の鶴ヶ城ハーフマラソン大会に参加するため、福島県の会津若松市に来ていた。
　このマラソン大会に参加する時は前泊をするついでに、会津若松市かその周辺の観光をすることにしていて、これまでも会津武家屋敷に行ったり、喜多方市に行ってラーメンを食べたり、柳津町に行って福満虚空蔵菩薩圓蔵寺を訪ねたりした。
　今回は、會津会津藩校日新館に行く計画を立てた。
　會津藩校日新館は、会津若松市内の中心部からはだいぶ離れていて、バスで行くか、ＪＲ磐越西線広田駅から歩くか、どちらかの方法がある。タクシーで行ってしまえば簡単だが、それでは交通費がかかってしまうので、タクシーは考えないことにした。
　手元には週末パスという関東・甲信越・南東北が、２日間ＪＲが乗り放題になる切符があったので、ＪＲ広田駅から歩くことにした。
　持参した格安スマホで Google Map を使い広田駅から會津藩校日新館までの経路を調べると、徒歩で３０分弱だ。
　Google Map を見ながら広田駅から歩き始めた。
　２０分ほどが過ぎ、画面上の地図の現在地マークは、日新館のすぐ近くまで来ている。ちょうど地図の看板があった。地図と周りの地形を見回してみると、日新館は山の中にあるようだ。その山の中に登っていく道がわからない。バスを使った場合の停留所も見当たらない。
　あらかじめ日新館について調べておいたら、観光施設でもあり、伝統文化や武芸の体験施設でもあり、団体利用もできるところのようだ。しかし、このGoogle Mapの経路だと、観光バスもたどりつけない。